私も含めダイエットを志ざす皆様が願ってやまない脂肪分解への思い…
筋トレで脂肪が分解される流れを代表的なホルモンとの関係からまとめました。
まとめその1
・筋トレでアドレナリン、ノルアドレナリン、成長ホルモンが出る理由
筋トレを行うと、「闘争・逃走反応」と呼ばれる反応に関与するホルモンであるアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌されます。
アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌は、主に以下の3つの理由と考えられています。
1. 身体を戦闘態勢にするため
アドレナリンは、心拍数や血圧を上昇させ、呼吸を速くするなど、身体を戦闘態勢にします。
これは、人間が危険を感じた際に、素早く戦い、または逃げるために必要な反応です。
筋トレを行うと、身体は負荷を一種の「危険」と捉えます。
そのため、アドレナリンを分泌して、戦闘態勢に備えます。
2. エネルギーの利用効率を高めるため
アドレナリンは、脂肪細胞の分解を促進し、脂肪酸を血液中に放出します。
脂肪酸は、筋肉や他の組織のエネルギー源として利用されます。
筋トレを行うと、多くのエネルギーが必要になります。
そのため、アドレナリンが分泌されて、脂肪酸の利用効率を高め、エネルギーを確保しようとします。
3. 筋肉への血流を増加させるため
ノルアドレナリンは、筋肉への血流を増加させ、酸素や栄養素の供給を促進します。
筋トレを行うと、筋肉は多くの酸素や栄養素を必要とします。
そのため、ノルアドレナリンが分泌されて、筋肉への血流を増加させ、パフォーマンスを向上させようとするのです。
成長ホルモンが分泌される理由
1. 運動によるストレス
筋トレを行うと、筋肉や骨に負荷がかかり、身体はこれを一種の「ストレス」と捉えます。
このストレスに対抗するために、成長ホルモンが分泌されます。
2. エネルギー不足
筋トレを行うと、多くのエネルギーが必要になります。
しかし、糖質などのエネルギー源が不足すると、身体は脂肪を分解してエネルギーを確保しようとします。
この脂肪分解を促進するために、成長ホルモンが分泌されます。
まとめその2
筋トレをすると分泌されるアドレナリン、ノルアドレナリン、成長ホルモンの作用で脂肪が分解される流れ
「アドレナリン」
アドレナリンは、脂肪細胞の表面にある
β受容体に結合します。
β受容体が活性化されると脂肪細胞内に
cAMPという物質が生成されます。
cAMPは
ホスホリパーゼAという酵素を活性化します。
ホスホリパーゼAは脂肪細胞内に蓄積されている
トリグリセリドを分解します。
トリグリセリドは
グリセロールと脂肪酸に分解されます。
脂肪酸は、血液中に放出されます。
アルブミンというタンパク質に結合して全身の細胞に運ばれ、細胞内でエネルギー源として利用されます。
「ノルアドレナリン」
ノルアドレナリンは、脂肪細胞の表面にある
α受容体
β受容体
に結合します
α受容体が活性化されると
ホスホリパーゼCという酵素を活性化します。
ホスホリパーゼCは
細胞膜にあるホスホイノシトールという物質を分解し
イノシトール3リン酸（IP3）と
ジアシルグリセロール（DAG）
を生成します。
DAGは
プロテインキナーゼCという酵素を活性化します。
プロテインキナーゼCは
ホスホリパーゼAを活性化します。
ホスホリパーゼAは、脂肪細胞内に蓄積されているトリグリセリドを分解します。
トリグリセリドは
グリセロールと脂肪酸に分解されます。
脂肪酸は、血液中に放出され、アルブミンというタンパク質に結合して全身の細胞に運ばれ、細胞内でエネルギー源として利用されます。
β受容体が活性化されると
cAMPという物質が生成されます。
cAMPは、ホスホリパーゼAを活性化します。
ホスホリパーゼAは、脂肪細胞内に蓄積されているトリグリセリドを分解します。
トリグリセリドは、グリセロールと脂肪酸に分解されます。
脂肪酸は、アルブミンというタンパク質に結合して全身の細胞に運ばれ、細胞内でエネルギー源として利用されます。
「成長ホルモン」
成長ホルモンは、脂肪細胞の表面にある
成長ホルモン受容体に結合します。
成長ホルモン受容体が活性化されると
細胞内シグナル伝達が開始されます。
細胞内シグナル伝達によって
ホスホリパーゼAという酵素が活性化されます。
ホスホリパーゼAは、脂肪細胞内に蓄積されているトリグリセリドを分解します。
トリグリセリドは、グリセロールと脂肪酸に分解されます。
脂肪酸は、アルブミンというタンパク質に結合して全身の細胞に運ばれ、細胞内でエネルギー源として利用されます。
脳みそにだいぶ汗かきますね…
しかしこの流れを知っておけば
自信と確信を持って筋トレで効果的に脂肪分解に取り組めますね（╹◡╹）